今年も悪路 目指すはJAF表彰のトロフィー
今年の参戦イベントは、
・関西Day Rallyシリーズx3戦
・TRD Vitz Challenge in 中部
・WRC Rally Japan
の計5戦。大人しくしていた社会人1年目並の参戦数にちょっと物足りなさを感じていたんですが、そんな時、”ラリーの神様”は私を見捨てずにいて下さるようです。(*^o^*)
競技会名:  第34回 M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2006
出場車両: NCP10 ヴィッツRS
SS5を走る、ヴィッツのK号です
  結果: JN1クラス3位
ドライバー様はシリーズ3位となりました
コメント: 1. 練習〜出発
ヴィッツのKさんからのナビ依頼が私のメインドライバー・A野さんを経由してやってきたのは、参加申込み〆切1週間前くらいのことでした。さっそく申込用紙を書いてお渡しして、私の出場は決定です。
そしてペースノートに関しては、ドライバーが変わると私が不安なので、仕事が早く上がれそうな日を選んで2回、練習をしました。1回目・2回目ともに同じ場所での練習だったのですが、まずはレッキで驚いてしまいました。
いつものレッキより、ノートに書き込んでいく情報量が確実に多いです。ドライバー様の言うことを書ききることはできたんですが、いつもなら書き込んでいる追加項目まで手が回りませんでした・・・慣れが必要そうです
#でも、こんな感じのノート、どこかで読んだような気がするのは気のせい???
それから、少しペースを上げてノート読みのタイミングの習得です。慣れないフレーズのうえに、思っていたより手前で読んで欲しいようなのでこれまた驚いてしまいました・・・私がロストしそうです。(^_^;)
本番・・・大丈夫かなぁ? と、1回目の練習では思いましたが、2回目の練習ではドライバー様からもらっていたインカービデオの効果もあって、形にはなったかな〜というところです。
現地入りは木曜の夜、ドライバー様の仕事が終わってから出発することになりました。夕方、ドライバー様から電話があって、「ビデオカセット、たぶん足りないから追加で調達しておいて貰えない? ちなみにビデオ忘れてきたから仕事上がったら家に寄ってからそっちに行く」とのこと。・・・てことは、何時に出られるんでしょう? 結局出発は22:30ごろで、金曜の朝に出ても良かったんじゃぁ・・・と思いつつも、そこから3時間ほどで宿に到着しました。レッキ受付から逆算しても5時間は眠れそうです。これならたぶん大丈夫。

2. レッキ
金曜の朝は7時に起きて、まずは朝食。朴葉味噌を久々に楽しんで、荷物は昨夜のうちにある程度準備してあったのでそのまま外に出て、ヴィッツの荷物を下ろし、そのままレッキ受付のてづな石油へ出発しました。金曜早朝発組はすでに到着&受付も済ませていて、駐車場は混み気味でした。じゃまにならないところに車を駐めて、ビデオの準備と受付でもらった資料の中身を確認して、レッキに向かいました。
まずは、ギャラリーステージでおなじみの深谷ダムx2回。今年はコースが変わっていて、ジャンプ台ができていました。(当日知ったのですが、セレモニアルスタートのポディウムも兼ねているようです)
次は、八本原(15km)を2往復。路面は去年と変わらずなんですが、去年と比べるとレッキ1回目でのノートが上手く書けていません。
#実は砂利の下はもっと荒れている?
そんなわけで、走り終えた後に書き足しして2回目に臨んだのですが、2回目になるとギャップが増えたこともあって修正が入るのですが、振動で全く読める字が書けません・・・(ToT) 去年はそんなこと無かったのに何で?!
#ヴィッツでのレッキって
#こんなに辛いものではないハズなんですが・・・
この傾向は、次の青屋x2回も同じで、何とかノートを書ききってレッキは終了です。受付までまだ2時間ほどあったので、宿に戻ってドライバー様は車のメンテナンス、私はペースノートの清書。レッキの合間にもちょっとずつやってはいたのですが、まだまだ先は長いです。きりの良いところで参加確認に向かい、晩ごはん食べて、続きをやって気がつくと21:30。明日は7時から車検なので、すぐお風呂入って眠ってしまいました。

3. ラリースタート前
ラリー当日は、去年と同じく5:30起き。去年と違うのは、宿でゆっくり朝食を食べてきたことくらいです。7時ちょっと前に朴の木平スキー場に着いて、車検の準備です。
荷物を下ろして準備ができると、まずは重量計測です。果たしてこのヴィッツは何キロあるのでしょう? そう思って重量計の表示をのぞいてみると・・・何と910kg!! 私がラリージャパンで使っているヴィッツより、100kg軽い計算になります。100kg軽いと、車の動きも相当違うんだろうなぁ・・・ちょっと羨ましいです。
車検が無事終わった頃にはテントの設営も済んでいて、コーヒーを飲みながらのんびりとしていました。ブリーフィングまでの待ち時間、「暇だねぇ〜」と言いながら世間話に付き合ってくれたガレみや様とその後輩さん、ギャラリーに来て下さったS口さん、有難うございます。
そして、ブリーフィングは去年と同じくシンプル。終わった後はおにぎりとみそ汁で軽く栄養補給して、レーシングスーツに着替えました。そして12:30、カーナンバー41のウチのクルーはスタートしたのでした。

4. ラリー中
まずはセレモニアルスタートの深谷ダムへ向かいます。ジャンプ台のところにスタートゲートが出来ていて、その先には両脇にギャラリーが並んでいました。なので、ラリージャパンの時と同じくハイタッチでギャラリーの前を通過したのでした・・・
SS1は、八本原Short(3.04km)。最初から林道SSは緊張するなぁと思いながら、スタート。道はすでに石がゴロゴロで、思ったよりよく滑るという印象を受けながら必死にノートを読んでいました。ゴールして周りの車のタイムを見て、今日の作戦はほぼ決まりました。
「まずは無理せず完走」です。
SS2は、八本原Short II (10.5km)。ここまでのリエゾン中に「ノート、完璧」なんて言われたこともあってか、安心してノートを読んでいけました。でも、ゴール後のドライバー様曰く「走り的にはイマイチだった」そうです。私のノートが遅かったのかな? 足を引っ張ってないと良いのですが・・・ また、ゴール後にはビデオが下を向いているのに気がつきました。道の悪いところを10kmも走ると、もたないのかもしれません。
SS3は、深谷ダム(1.17km)。ギャラリーエリアを過ぎてからの「ditch」では、抑えたはずが勢いを殺し足りてなかったようで、通過した瞬間、Frガラスは泥まみれ・・・
#後で他のクルーに「ドコを走ってきたの?」と聞かれました。
このあとは20分サービス。サービスINのTC待ちの間に私の集計したSSタイムを見て、ドライバー様は今後の作戦を決めたようです。
サービスでは、ランプポッド取付とタイヤ交換。ホイールのリムがかなり曲がっていたのにはビックリです。
SS4は、SS3と同じコース。最初のコーナーでヴィッツがさっきよりも横を向いて、予想外の出来事にビックリしました。次のコーナーも同じような感じで横を向いていくので「ギャラリーサービス?」と一瞬思ったのですが、実はそうではなかったようです・・・次のTC待ちで、無事修正できました。ホッ。
SS5は、八本原Long(15.8km)。今回、一番長いSSです。スタート時刻が16:20だったので、ゴールする頃には暗くなっているだろうと思い、ランプポッドとナビランプをつけてスタート。8kmくらい走ったところで前走車に追いついて道を譲ってもらったり、ペースノートをロストしてしまったり(後でちゃんと復帰しました)、色々ありましたが無事ゴール。周りはすっかり暗くなっていました。
そして、45分サービスです。次のSSは道が悪いのでスペアタイヤを1本増やし、タイヤ交換とビデオの倒れ対策をしてもらいました。この時点でウチはクラス3位。3位をキープすれば、ドライバー様がJAF表彰でトロフィーを貰えます。「こうなると自分との戦いだなぁ」と考えながら、おでんをごちそうになったのでした。
SS6は青屋DOWN(5.55km)。もう、「手堅くいこう」とドライバー様と決めていたので、道が悪くても特にトラブル無くゴール。もっとも、ECUがノーマルモードになっていたと後で聞かされましたが・・・
SS7は青屋UP(5.52km)。SS6のゴール後、Uターンしてスタートを待つのですが・・・寒いです!! 去年の教訓でダウンジャケットは持ってきていたのに、車に積み忘れました。(゜◇゜)ガーン・・・ このSSも無事走りきって、残るSSはあと3本です!
SS8は、八本原Reverse I (9.05km)。現地に着いてみると、転倒車両があったらしく、キャンセルだそうです。来年以降のためにノート合わせだけしながら、SS9まで向かいました。
SS9は、八本原Reverse II (2.75km)。ここはSS1の逆走に近いコース。完走重視なので、道を横切っている「Ditch」にだけ気をつけてゴール。
20分サービスでタイヤローテーションの後は、最後のSS10 八本原 Long(SS5と同じ)。私が疲れてきていたのか、最後のあたりで私のノート読みが遅れそうになってきました。「次!」「次!」と、ドライバー様の要求が聞こえてきて、必死に読んでゴール。車も無事です。
これでクラス3位とドライバー様のJAF表彰が額だけじゃないことが確定しました!!

5. ラリー後
ゴール会場のパルクフェルメに車を入れた後、ドライバー様から「ありがとう」と、握手を求められました。こんな事あまりないので、ちょっと新鮮でした。
#とはいえ、ペースノートに関しては
#私は色々反省があるんだけどなぁ・・・
この時、AM01:15。安心したら体が少し重くなった気がしました。宿に戻った後は、みんなの宴会にも出ずにそのまま寝てしまいました。
そんなわけで、朝はギリギリまで寝ていて翌朝の表彰式には寝ぼけたままで出席です。名前を呼ばれて、盾とトロフィーをもらったとき、「ちゃんと、役目果たせたんだ・・・」って気分になりました。
今年はたぶん、このラリーでシーズンオフになります。翌年、また全日本出る機会があると良いなぁ、そう思わせるラリーでした。

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