逆転、そして2年連続チャンピオンを決めたラリー

ついに全日本も最終戦です。
ヴィッツラリーで気分も変えて、大分の道に向かいます。

競技会名: EAST九州2004
出場車両: GA2 シティ CR-i
      
  結果: 2Aクラス2位
      全日本シリーズチャンピオン2連覇です!! \(^o^)/

コメント:1.準備〜スタート前
     新得から帰ってきて、まずはGA2の損傷状況をチェック。北海道らしくない
     道の悪いところを走ってきたにもかかわらず 、どこも壊れていません。
     SRS製ボディは丈夫です。
     今回の車両の変更点としては、「大分は道が悪くて石がゴロゴロしているから、
     車高を上げて行きたいよね」と今回は175/65R14のDL85RとDL73Rを
     6本ずつ準備しました。私がヴィッツラリーでいない間、ドライバー様は
     タイヤのはめ換えで大変だったようです。そして、さすがにGA2といえど
     14インチを12本積むのは大変なので、そのうち2本は先にサービスをして
     下さるアズリードさんへ送ってしまいました。
     #アズリードさん、了承してくださって有難うございました。m(_ _)m
     そして、人間の準備=練習は・・・ドライバー様の体調&仕事の都合により、
     全くしていません。時間が本当になくて、いつもおなじみのカイロ
     プラクティックにも行けませんでした。
     ラリー直前までドライバー様は東京に出張だったので、「金曜日は大分で
     ゆっくり休んでいたい」と言うこともあり、木曜の晩のフェリーで大阪南港を
     出発。金曜日は買出しと車の準備でのんびりと過ごしたのでした。
     そしてラリー当日、土曜日は6時過ぎに起床。7時過ぎには朝食を食べて、
     スタート会場の吉四六ランドに到着したのは8時半ごろでした。
     受付をして、封筒の中身を見てまずは2つのことにビックリ!!
     (1)NRSマーチ勢が、ゼッケン1・2を確保していました。
     #作戦を感じます・・・走る前からやられた気分です・・・
     (2)ホチキス綴じだった3x4のコマ図が、リングノート綴じのロード
       ブックになっていました。このラリーは3年ぶりに出るのですが、
       3年も経つと変わるもので・・・
     中に入っている正解表を見て気がついたのが、ハイアベで使われる
     林道が1本しかないようです。よくよく聞いてみると、林道は3ヶ所を
     予定していたのが台風で全滅し、1ヶ所だけ地元自治体の協力を得て
     やっとのことで復旧させたんだそうです。すごい・・・
     というわけで、ラリー自体は以下のような設定。
     1〜2CP 林道上り・レキ TargetTime5分(アベ36.6)
     3〜4CP/5〜6CP 林道上り・ハイアベ(アベ59)
     ここでグレーダーが入って、サービスが60分。
     8〜9CP 林道下り・レキ TargetTime5分(アベ37.1)
     10〜11CP/12〜13CP 林道下り・ハイアベ(アベ59)
     ここでサービスが90分入って、
     15〜16CP/17〜18CP 林道上り・ハイアベ(アベ59)
     ハイアベは0秒スタートで始めるので、実質SSです。
     ラリー区間は分計なので、ナビの補正が必要だった3年前とは大違いです。
     その間、ドライバー様は車検の準備。ウチのGA2の14インチ化は
     けっこう人目を引くようで、いろいろな人から声をかけられ車を
     偵察されました。(^_^;)
     そして、ドライバーズミーティング。暖かかったのであとはレーシング
     スーツを着るだけのTシャツとスパッツ姿で出席。
     ミーティング終了後間もなく、パルクフェルメから車を出し、スタート
     待ちの列に並びました。この時、ラリコン(RC-nono)の電源を入れた
     のですが、目が点になりました
     表示が切れてる場所があります・・・具体的には、
     (1)トリップの+・-・N
     (2)ファイナルの10秒単位の数字
     (3)ファイナルの+・-。
       今回のラリー設定ではまずなくても平気ではありますが・・・
     ちょっと心配を抱えつつ、12:10:00に、ゼッケン10のうちのクルーは
     スタートしたのでした。

     2.第1ステージ
     スタートして、まずはハイアベ区間のレッキです。アベ35以上となると、
     そうのんびりもしていられません。幸い、3年前にも同じ道を同じ方向で
     走っていたので、当時のノートが一部だけ活用できました。
     TargetTimeの5分には十分間に合い、まずはひと安心。
     そして、40分の時間走行後、ハイアベの始まりです。スタート地点に
     到着すると、どうやらスタートが止まっているようです。
     誰が道をふさいでいるのかな? Uターンして戻ってきた車から事情を
     聞くと「ゼッケン2番のRr足がもげてた」とのことで、ゼッケン2と言えば、
     現在シリーズトップのT崎マーチ。
     となると、ウチは3位以上に入ったらチャンピオンになれる???
     まだ1本もハイアベ走っていないのに・・・
     ここでRでもしてちゃんとチャンピオン獲れなかったら、何を言われる
     か・・・緊張してきました。
     そんな緊張の中、1本目のハイアベをスタート。見た目より良く滑る
     路面に驚きつつ、ゴールすると、タイムは3分34秒。
     私:「ベストは?」
     オフィシャル:「ゼッケン5番と同秒」
     ゼッケン5番は、N西さんのワイドトレッドのアルトワークス。
     もと地元だし、軽くてパワーのある車だし、注意が必要です。そして、
     林道の出口に向かうと・・・あれ?ヴィッツのKさんの車が止まってました。
     どうしたんだろう? 声をかけようとしたのですが、反応ナシ・・・
     取りあえず先に行くことにしました。
     そして再び、同じ林道に入りCPインの時間待ちです。この時に周りの
     タイムを聞き回ってみると、やはり要マークはW槻さん・N西さん
     言ったところです。ヴィッツが来ると思って路肩に寄せていたのですが、
     なかなか来る様子がないなぁと思いつつ、CPイン。
     そしてハイアベ2回目のスタートです。道が荒れ始めていましたが、
     今回の14インチ化のおかげで車へのダメージは少なそうです。
     ゴールするとさっきより2秒タイムアップで、この時点ではW槻マーチと
     同秒ベスト
     そして、ガスコンの後は60分のサービス。ここでちょっと落ち着いたので、
     「さて、ウチは何位になればチャンピオンになれるのだろう?」という
     話題になりました。サービスに入る前のCPでの待ち時間の間に、岐阜の
     某ガレージ店主さまに電話を入れ
     「ウチがチャンピオン獲るには、3位で同点でも良いの?
      それとも2位以上でT崎選手のポイントを越えないといけないの?」
     調べてもらうことにしました。色々調べていただいたようで、その回答は
     サービスにいらしてたS田さんから教えてもらいました。
     「同点のときは優勝回数で決めるから、3位で同点だとチャンピオンに
     なれないよ」
     となると、1位か2位・・・現在の上位陣は、
      クルー       減点
      ウチ・GA2    54
      N西・アルト     57
      W槻・マーチ    58 
      S川・EP82     62
      T中・EP82     65
     というわけで、ウチがトップ。でも、上位3台はかなりの接戦・・・
     ワンミスで簡単にひっくり返ります。これまでの反省もあるので、
     落ち着いてラリーを進めていかなくては・・・

     3.第2ステージ
     第2ステージは、16:36:00にスタート。今度は下りのハイアベです。
     上りで走ったときには「勾配がキツい」のが私の印象でしたが、下りだと
     どうなるのか・・・林道に入った頃には、かなり薄暗くなっていました。
     まずは、ハイアベ区間のレッキです。下りはちょっとアベが高めになるので
     要注意です。第1ステージのノートの逆読み版を作っていき、修正を加える
     形でレキ。そうしたら・・・ハイアベゴールのCPが出現!! 
     距離のカウント忘れてました・・・ブレーキ踏んで、CPライン手前で
     ストップ。ホッ。CPインの時間まで30秒程あったのですが、待っていたら
     次の車が後ろから飛び込みそうに・・・このゴール場所、けっこう
     危険なんじゃぁ・・・・・・
     時間走行で林道の入り口まで戻って、ハイアベの始まり。ここでまた、
     スタートが止められてしまいました。確認のオフィシャルが戻ってきて
     曰く、N西アルトのドライブシャフトが折れてしまってコース脇に
     止まっているそうです。そしてアルトの避難が終了して、ハイアベスタート。
     妙に大きな石がゴロゴロしています。グレーダー入ってレキしただけで、
     こんなに石が出るものなのか? GA2はもつのか? それが心配でしたが
     無事にゴール。ウチのタイムは3分39秒。
     私:「ベストは?」
     オフィシャル:「ベストはゼッケン1番の34秒」
     なんと、5秒やられてしまいました・・・となると、トータルでは1秒差で
     逆転されてしまいウチは2位。チャンピオン獲るには2位で十分なのですが、
     後ろとの差がどのくらいあるのか次のハイアベの前に情報収集。
     他の車はウチの7秒落ち以上だったので、後ろから追い上げられる心配は
     ないようです。
     そして、ハイアベ2本目のスタート。さっきよりちょっと、ペースが速い?
     と思っていたら、右コーナーでスピンしそうになり土手に少し乗り上げて、
     コース復帰。どうやら、ドライバー様は逆転を狙っていたようです。
     さすがに「リタイヤしたら元も子もない」と思ったようで、この後は
     無難に走ってゴール。タイムを聞くと、ベストW槻マーチの1秒落ち。
     相当速いペースだったことが伺えます・・・
     #でも、下りは全体に怖いです・・・・・・
     そして、ガスコンの後は90分のサービス。サービスINのCPに入る前に、
     他のクルーの減点状況を聞いてみると、
      クルー       減点
      W槻・マーチ    113
      ウチ・GA2    115
      S川・EP82     138
     といった具合。W槻さんは「勝負しようよ〜」とウチのドライバー様に
     声をかけていたようですが、ウチは完走重視。キロ3秒遅くても2位は確実です。
     サービスでは、今回持って来て一度も使っていない73Rにタイヤを変えて
     下回りのチェック。損傷は特に無いようで、14インチ化の効果は大アリの
     ようです。おいしそうなおでんを横目に見つつ、スタートを待つ私でした。
     #サービステントでゆっくりしていると、ギャラリーに行っていた九大の皆様が帰ってきて曰く
     「Aのトップ勢の速さは狂ってる」と・・・。
     
     4.第3ステージ
     第3ステージは21:40:00にスタート。あとは上り(1ステと同方向)の
     ハイアベ2本です。14インチ73Rのテストと、肝に銘じてスタート
     今回はグレーダーが入っていなくて、道はフカフカ。コーナーは攻めずに
     アクセル踏めるところだけしっかり踏んで、ゴール。73Rというタイヤ選択は
     あっていたらしくドライバー様曰く「85Rに比べてアクセル踏むと車が
     しっかり前に進む」・・・最初から73Rを使うという手もあったのかも
     しれません。3位のS川スターレットとのタイム差は29秒と更に広がったので、
     後は何としても“完走”です。
     そして、最後のハイアベ。車を壊さないように本当にゆっくり走って、
     ゴール。あとはサービス会場まで車を運ぶだけです。
     ガスコンでガソリンを満タンにして、ゴールに到着。コントロールシートを
     提出して、ラリーは終了。ペナルティもないので、チャンピオン決定!!

     5.ゴール後
     コントロールシートを提出して、まずはホッとひと安心。そうしたら、
     お腹が空いてきました。さっきのサービスでおいしそうだったおでんが
     まだあったので、勿論いただいて、あとはカップめん。お腹がいっぱいに
     なったところで、着替えを持って仮眠場所へ向かうことにしました。
     Y北さんからは「おめでとう。2年連続で(チャンピオンを)獲れば、本物」と。
     その後、周囲は宴会モードでしたがすぐに眠ってしまいました。
     気がつくと、もう朝食の時間。朝ごはん食べて、車を車両保管から出して
     片付け開始です。
     そして、表彰式。ここでやっと、チャンピオンの実感が沸いてきました。
     来月のJAF表彰は何を着ていこうかしら??? inserted by FC2 system