ラリージャパンから1ヶ月ちょっと経ち、再びウチのクルーは北海道に上陸です。
ここで運気の流れを取り戻せるのか・・・?
競技会名: RTC RALLY in SHINTOKU
出場車両: GA2 シティ CR-i
(写真提供:サービス北大自動車部さま)
結果: 2Aクラス2位
コメント:1.準備〜出発
NCP10があんなことになり、ラリージャパンから帰ってきてまずはヘトヘトでした。
その週の木曜の晩、名古屋港にNCP10は到着して、SRSを経由して早速板金屋さんへ
送られました。
そして前回のソネットラリーが終わってからずっと栃木に預けっぱなしのGA2は、
次の週末に戻ってきました。準備のできる週末は残すところ3つ。といっても、
そのうち1つは新城ラリーのため、ドライバー様:サービス、私:ギャラリーと
いうことであまり時間に余裕がありません。そんな状況で車の準備が始まりました。
車の準備としては、舗装--->ダート仕様への変更。足回りを変えて、ガード類を
取り付けただけです。あとはダートタイヤの準備。GA2に載せきれないのとラリー
ジャパンで使ったタイヤの回収もあるのとで今回は、タイヤ運搬専用車両を準備。
#Hさん、突然のお願いにもかかわらず有難うございます m(_
_)m
人間の準備として、WRCとソネットの反省から本当は車と人間の調子を見に
行きたかったのですが、ダートということでなかなか練習場所に恵まれません・・・
そしてラリーの前週は、毎度おなじみカイロプラクティック。新城ラリーの
ギャラリーで、雨の中ビデオ抱えて負担のかかった首と肩をほぐしていただきました。
ついに木曜日の夜、フェリー港に向かってタイヤカーで出発です。敦賀港には
23時すぎに到着。すでに、中部・近畿・四国のラリー屋さんが勢ぞろいしていました。
ラリー屋さんで2等部屋の1スペースを確保し、船旅は始まったのでした。
今回の船旅も、いたって快適。でも、暇だったのと日頃の疲れが抜けてないのとで
眠ってばかり・・・気がつくと、苫小牧港着2時間前でした。
フェリーも無事に到着し、ここから新得のサホロリゾートまでの長距離ドライブ開始
です。タイヤカーは敦賀でヴィッツのKさんの荷物も載せ、満載状態。ペースを上げての
移動は怖かったです。
宿泊先のロッジサホロに到着したのは、23時半ごろ。翌日に備えて、早速眠って
しまいました。
2.レキ
土曜日は5時に起きて、出発準備。私たちが出かける頃には他のクルーの皆様は
もう出発済みでした。集合場所は屈足総合会館。去年のこのラリーとラリージャパンの
おかげでだいぶ土地勘も身についてきたのですが、今ひとつ風景を覚えていません。
行ってみて理由が解りました・・・
ラリージャパンのときはギャラリーがいっぱいで建物が見えなかったんです。
今回のサービス場所はそのひとつ奥の敷地です。すでに、サービスの北大自動車部さんが
到着していて設営を始めていました。
そして、6時になったのでレキ受付開始。去年の反省を生かして今年は昨夜のうちに
ある程度の車の準備をしていたので、割とすぐに出発できました。
今回のレキは、Panke(3.8km)、Sahoro(10.58km)、Niinai(2.52km)の3ヶ所。
まず最初に向かったのが、Panke。ラリージャパンのPenkeとは違う場所のよう
ですが、林道の入り口に来て後悔しました。
「ラリージャパンの時のペースノート持ってくるんだった・・・」
#正しくは、
#荷物に入れてあったのですが「何で入っているんだろう?」と思い、出してしまったのです
名前こそ違えど、Rera Kamuyと同じ道でした。そして驚きなのが、
ラリージャパンであれだけほれていたワダチが修復済みだったこと。
まるで別の道のようです。まずはここを2周。
次は、Sahoro。ここは後半になってくると道が荒れ始めて笹の生い茂る狭い道に・・・
高速&フラットダートが北海道のイメージだった私にとっては、北海道らしくない
道でした・・・でもアベレージは高そうです。
その後はNiinai。ここは去年のギャラリーステージの逆走。去年のペースノートを
逆読みして、レキ。
今年はレキスケジュールも余裕があり、予定より1時間早くレッキ終了。その分、
サービスに戻ってから車検準備やノートの清書に時間を取ることができました。
・・・が、ここで問題が。
せっかくビデオ撮ったのに、画面が真っ白・・・他のビデオで再生すると、
何とか見られる状態になったので、それを使ってチェック。でも音声は砂利の音で
聞こえず、やはりICレコーダーが必要でした。
そして、ラリーの受付開始です。開催地区がかぶっているだけに、ラリージャパンの
ときに顔を見たような・・・そんなオフィシャルの方が多いです。それはお互い様
だったようで、ドライバー様は車検のときに「北海道の方ですか?」と
聞かれたらしいです。
3.Leg.1
13時にドライバーズミーティングの後、14:41にゼッケン12のウチのクルーは
スタート。
SS1は、Panke。2回のレッキでもう、うっすらとワダチが見えていました・・・
でも1ヶ月前に比べればまだまだマシです。そして、クロスミッションの
入っているウチのGA2はやっぱり速かったです。1ヶ月前の車速感覚でいては
ダメだと、SS中に気持ちを切替えて、ゴール。気になるT崎マーチとは3.1秒差で
ベストを獲得。
ですが、ここで左フロントから妙な振動が・・・何でしょう?
SS2は、Sahoro。ここで今回の勝負が見えてしまう出来事が・・・
道の悪いところを通過して、私のノートの読み間違いで高速コーナー先の
ヘアピンにまっすぐ飛び込みました。
「リタイヤ?」と一瞬思いましたが、車は無事に出られたのでひと安心。
ですがこのコースアウトでのタイムロスは大きくて、T崎マーチの10.6秒落ち。
トータルで7.8秒差で2位になってしまいました。
次は、サービス(45分)です。気になる左フロントはどこにも異常はなく、
他に壊れた箇所もなく、タイヤチェックのみ実施。
SS3は、Niinai。ここは去年逆走で、マーチ勢に3秒以上負けている場所です。
逆方向だとどうでしょう? 暗くなってきたので、フォグを点灯させてスタート。
これまでのSSと変わらないドライビングだったのですが、ゴールすると、
T崎マーチの3.5秒落ち。短いSSでどうして???車の特性の差でしょうか???
そして、給油の後サービス(60分)。原因不明の左フロントは、増締めで解決して
しまいました。そのあと、車をパルクフェルメに入れてLeg.1は終了。
晩ごはんは、屈足の平和園でジンギスカン。
今年は北海道に来るたびに、平和園に行っているような気がしています・・・
4.Leg.2
日曜日は5時に起きて、ロッジを出発したのは6時。気になる天気は何とか
もちそうです。スペアタイヤに何を載せるか迷いつつも85Rを選んで、
7:10にスタート。
SS4は、Panke。ワダチはやはり、深くなっていました・・・T崎マーチに
0.2秒負けの2ndタイム。
SS5のSahoroでは、0.6秒勝ちでベスト獲得したものの、トータルでの差は
なかなか詰められません。ソネットの時と同様、T崎マーチと争うんだったら
ワンミスは命取り・・・です。
#自分でもあまりの進歩のなさに、反省です。
SS6は、Panke。スタートしてすぐの右コーナーのワダチが更に深くなって、
下回りをこするのでは?と思いつつスタート。ウチはT崎マーチに0.5秒負け。
でも、ここでのベストはW槻さん。道が荒れてくると、マーチ勢が元気になる
ようです。
SS7は、Sahoro。ここでは、笹の中を意外にショートカットできることに
気がついて、ボディの1/3を笹に当てながら走って、ゴール。ここで
T崎マーチに3.8秒差のベストタイム。これでトータル差は6.6秒ですが、
この後残るSSはNiinai。追い上げは厳しそうです。
そして、サービス(45分)です。車は特に壊れていることもなく、軽くエネルギー
補給をして残りのSSへ向かいました。
SS8/9は、Niinai。基本的にギャラリー向けステージです。ここではやはり
マーチ優勢の状況は変わらず、T崎マーチにそれぞれ3.1秒/3.3秒負け・・・
どうしてもここは差がつまりません。
と言うよりも、何度走ってもここは同じようなタイム差です。
これで、2位が確定しました。
5.ゴール後
表彰式までの間に、シリーズポイントを計算すると、シリーズトップのT崎選手とは
50点差で、ウチはシリーズ2位。シリーズ3位との差は100点以上あるので
2位は確定です。
今年は表彰式も予定通りに進行し、夕方前には小樽へ向かうことができました。
札幌で、ウチのドライバー様おなじみのパスタ屋さんに寄り、久々のモッツァレラ
トマトを味わうことができました。(^_^)
フェリーにも無事に間に合い、落ち着いた途端に疲れがドッと出てすぐ眠って
しまいました・・・
翌日は昼頃に、目を覚まして動き出しました。母校の高校から依頼されていた
「進路講演会」も迫っていたのでドライバー様と内容を考えていたら、同じフェリーに
乗り合わせたほかのラリーストの皆様も一緒になってお話。
いろいろヒントをいただきました。m(_
_)m
話がまとまったところで、O庭/T橋組とエアホッケーで対決。
見事に負けてしまいました・・・O庭先生の反射神経はすごい!!
次は去年出場しなかった大分。昔の記憶では道が悪くてGA2には不利のような
気がしてます。
去年しなくて済んだ“無茶”をしないとチャンピオンは厳しそう・・・