2004年も遂にシーズンインです。今年は、WRC(ラリージャパン)と全日本
選手権の両方に出場する計画を立てています。WRCと全日本のダートイベントに
向けて、新たにNCP10のラリー車を製作していますが・・・費用的にはなかなか
大変です。
#周囲の御協力のおかげで、製作は着々と進んでおります。
と言うわけで、今回は昨年と同じGA2で参戦となったのでした。
競技会名: ツール・ド・九州2004 in 七山
出場車両: GA2 シティ CR-i
去年との変更点は・・・フォグの位置くらい???
結果: 2Aクラス1位
コメント:1.準備〜出発
'03年のRTC以来、ほとんどずっとシーズンオフモードに入っていて、
シーズンモードに切り替えようとしたのは3月に入ってからのことでした。
人間の方は、まずはGA2で練習に行ってきました。が、私のペース
ノートが遅れそうになると、ドライバー様が情報を待っているので
突っ込みすぎのドライビングになることがありました。注意が必要です。
そして、ラリー前週はカイロプラクティックで人間のメンテを行いました。
車の方は、ショック(エナペタル)のO/Hをお願いし、ブレーキシュー
(BRIG)を新品に交換しました。車両自体で、昨年から進化させたところ
といえば、昨年取り付ける機会を逃したFrのピロアッパーを取り付けた
ことですね。ピロアッパーの導入で、キャンバーをつけてタイヤを
無駄なく使い切れそうです。
GA2に8本のタイヤを積み込み、木曜の午後から出発。新品タイヤの
慣らしをしつつ大阪南港へ向かい、時間ギリギリの去年とは違い、
ミスコースはあったもののほぼ予定通りに到着。フェリーにも無事に
乗れて、翌朝には別府に上陸したのでした。
2.レキ
別府からラリーの舞台となる七山村までは、2時間ちょっとです。
一年前にも通った久々の風景を楽しみつつ、レキ受付の1.5時間前には
集合場所に到着。荷物を下ろして、ビデオの設置準備をして、受付をして
レキのスタートです。今回使用する林道は、1カ所新しくペースノートを
作成する必要があっただけで、あとは去年のペースノートがそのまま
使えます。こんなに楽なレキは、初めてです・・・。おかげで、宿に
帰ってからのノートの清書も少なくてすみ、11時にはおやすみモードに
移ることが出来ました・・・(^_^)
3.Leg.1 Sec.1
ラリー1日目の土曜日は、6時起床。天気はバッチリ快晴でした。
7時過ぎにスタート会場(七山村役場)に到着し、受付。事前に発表
されていたエントラントリストの通り、ウチはゼッケン15番。Aクラスの
ラスト(シードゼッケン)です。昨年チャンピオンになったとはいえ、
何か実感のわかないまま今日まで来ましたが、この時、ちょっとだけ
実感したのでした。
ラリーは12:15:00にスタート。
SS1(浮岳1 2.32km)は、道幅が広く後半はこまごまとコーナーの続く
コースです。まずは様子見でスタートします。ゴール後、「ベストは?」
と聞いてみると、ゼッケン6の1.7秒差で2ndベストとのこと。
ゼッケン6は、全日本ジムカーナチャンピオンの矢島さんで、今回
注目すべきドライバーです。これはもう少しペースを上げなくては・・・
という話になって、次のSS2へ。
SS2(林の上1 2.83km)は、毎度おなじみのギャラリーステージ。
途中でエンジンが6000rpm以上回らなくなるトラブルもありましたが、
先ほどの矢島シティを1秒離し、ゼッケン14の高崎マーチと同秒ベスト。
これまでの2本のSSを走っていて気がついたのですが、この日の快晴
ぶりで路面温度も高く、GPSコンパウンドを選択したウチの車は、浮岳の
後半のこまごましたところが厳しそうです。ちなみにこの時トップの
矢島シティは、同じタイヤでしたがSPSをチョイス。夕方になるまでは、
SPSも有効だったかもしれません。
SS3は、SS1と同じコース。エンジンの様子も気になりますが取りあえず、
ペースは変えずにスタート。SS1のタイムを0.1秒上回りましたが、
ベストを獲得した矢島シティとは2.2秒差の2ndベスト。なかなか差が
縮まりません。
#このコースだけ、何故こんなに差が出るんでしょう・・・?
#確かに、ジムカーナ屋さんの得意そうなコーナーは多いですが・・・
SS4は、SS2と同じコース。もっとペースアップが必要だよねという
ことで、頑張ってみました。矢島シティに0.8秒差で単独ベストです!!
ここまでで、矢島シティ・ウチのシティ・高崎マーチの3台が秒差で
1〜3位を争い、そこから後ろは10秒以上離れていました。
そして、SS5の前には45分間のサービスがあり、タイヤをSPSに
変えるか迷いつつもGPSのままで行くことにし、路面が完全ドライと
いうこともありFrのプリロードを少し変更しました。
SS5(林の上Reverse1 4.06km)は、このラリーで最長のSSになります。
こういう距離の長いSSで差を広げて追い上げたいものです。SSスタート
手前のTCで、“SSスタート止めます”とのオフィシャル無線が聞こえて
きました。SSスタートで事情を聞いてみると、SSゴール近辺で、道を
ふさぐ格好でR車両が2台いるそうです。誰だろう・・・?と思って
聞いてみると、ゼッケン6・8とのことでした。
#矢島さんとおってさん・・・どっちもシティ・・・
よって、このSSはキャンセル。通過するついでにノートを合わせて、
R現場を見学し('00年のRTNを思い出します・・・)、次のSSへ向かい
ました。
この時点で、ウチはトップに立ったのですが、シーソーゲームが出来
なくなって、少し物足りなさを感じたのも事実でした。
この時点で、ウチは2位の高崎マーチに3.1秒差、若槻マーチに15.1秒差。
高崎マーチに追い上げられないよう、気を抜かない走りがこの先も
必要です。
SS6(黒木平1 2.36km)は、そんなわけで手を抜かずに走って、
ベストを獲得。高崎マーチに1.9秒勝ちましたが、中西アルトが0.1秒差で
2ndタイムを出してます。復活の兆しでしょうか・・・? 油断は出来ません。
SS7(羽金山1 3.40km)は、今回初めてノートを作った道ということも
あって、頑張ってはみましたが・・・高崎マーチに0.5秒差の2ndベスト。
そのあとは若槻マーチと地元クルーが並ぶといった状況でした。
ここで、レストホールトが入ってSec.1は終了。
4.Leg.1 Sec.2
SS8(羽金山Reverse1 3.41km)は、ウチの得意とする下りのコースです。
ここでは若槻マーチに0.7秒差をつけてベストを獲得。気になる高崎
マーチは1.8秒差・・・順調に差を広げつつあります。
SS9は、SS5と同じコース。この頃から暗くなるかなぁ・・・と
思っていましたが、まだ明るくてひと安心。SS5で走らなかった分も
頑張ってゴールすると、高崎マーチに4.6秒差でベスト獲得。このペース、
実はBクラスでも速いほうに入るようです。
それからガスコン&サービス20分。暗くなってきたのでフォグのチェックを
して、タイヤはFrを新品に交換したのでした。
SS10は、SS5・9と同じコース。スポットを点灯させたところ、
その明るさに惑わされて高崎マーチに1.9秒差の2ndベスト。暗くなって
きて路面温度も下がってきたので、この後のタイヤのマッチングは更に
良くなるのでは?と期待して、次のSSへ向かったのでした。
SS11は、SS6と同じコース。スポットの使い方を工夫した効果があって、
さっきよりも断然視界が良くなりました。ゴールしてタイムを聞くと、
高崎マーチに1.2秒差をつけて、ベスト獲得。
SS12は、SS7と同じコース。高崎マーチに1.0秒差をつけてベストを
獲得こそしたのですが、私の疲れが出てきたのか
「ノート読みがタラタラで聞き取りにくい!!」とドライバー様に
しっかり叱られました。
この後の45分のレストホールトで気合を入れ直したのは言うまでも
ありません・・・。
5.Leg.1 Sec.3
SS13はSS8と同じコースで、ラリー1日目最後のSSになります。
気合を入れなおし、ペースノートの読みは直ってきたようですが、
高崎マーチに1.9秒差の2ndベスト。トータル10.1秒差でトップの状態で、
ラリー1日目は終了しました。
6.Leg.2 Sec.4
ラリー2日目は、6時起きでスタート会場へ向かいました。スタート
リストによると、うちのクルーは7:53:00にパルクフェルメoutになります。
タイヤサービスに入って、あちこち増し締めをして、SSへ向かいました。
2日目の作戦は、“(10.1秒差でトップに立っているのだから)マージン
吐き出しながらでも、安全に完走”です。
SS14は、SS1・3と同じコース。スタート前からパラパラと雨が降り
始めて、イヤな感じを受けつつスタート。高崎マーチに0.9秒差で2nd
ベストを獲得。
SS15は、SS2・4と同じコース。ここは高崎マーチに0.3秒差の2ndベスト。
これでトータル8.9秒のマージンがウチのクルーに残っています。でも、
ちょっと迫られすぎの感があるので、SS16は一生懸命走ることにしました。
SS16は、SS1・3・14と同じコース。一生懸命走ったかいあって、
高崎マーチに0.8秒勝ってベストタイム。これでトータルは、9.7秒差に
なりました。
SS17は、SS2・4・15と同じコースでこのラリー最後のSSになります。
トータル9.7秒差であることを考えると、3秒/km負けても大丈夫そうです。
が、走ってみると高崎マーチに0.3秒差の2ndベスト。トータル9.4秒差で
ウチのクルーの1位が決定しました!! 幸先良いです。
次はひえつき・MSCC・MAC 色々ありますが、Vitzはやはり間に合わない
のでこの次は、MACにシティで出場します。今年はクロスM/Tもしっかり
メンテして走りたいものです。