全日本チャンピオン獲得!! ・・・でも船酔いで終わったラリー

ついに今年のダートイベントの始まりです。場所は2年ぶりの北海道。ダートのラリー
自体去年のAND以来1年以上出てないのと、今年のAPRCで使われたフラットダートが
SSで使われるということで、かなり楽しみだったりします。
でも、船酔いしないと良いな・・・

競技会名: RTC RALLY in SHINTOKU 2003
出場車両: GA2 シティ CR-i
     (今回写真が無いんです・・・申し訳ありません)
  結果: 2Aクラス2位
     最終戦を待たずして、全日本チャンピオン獲得!! v(^_^)
コメント:1.準備〜出発
     先回のモントレー終了時点で、ウチのシリーズポイントは340点。
     2位の高崎選手に50点の差をつけています。あと残り2戦はGA2に
     不利なダートイベントのため、タイトル争いはやはり最終戦まで
     もつれることになりそうです。
     「とりあえず、今回は無理をせず3位を狙うこと。
      無理をするのは最終戦で。」
     というSRS社長の言葉を頂戴しつつ、準備開始です。
     モントレーの2週間後にあるこのラリー、有効に使える週末は1回のみと
     なります。・・・あまり時間がありません。車のほうは舗装--->ダート
     仕様への大幅な変更が必要なので、車はSRSに預けて仕様変更を
     お願いしました。そして人間のメンテとして、再度カイロプラクティックに
     行ってきました。
     週末に車を受け取って、平日にドライバー様はダートの走りこみを
     したかったのですが、中部地区では、北海道のようなきれいなダートには
     まずお目にかかれないので、GA2の場合は特に車を壊さないよう注意が
     必要で、あんまり走れません。
     また、ダートタイヤを今回は12本用意したのですが、ダートに使える
     ホイールが足りません。中古で”ラリーコンペ”を手に入れましたが、
     これまた重い!! 重量が増えて、不利になるんじゃぁ・・・と思いつつも、
     これしかホイールがないので、DL85R・DL73Rを2本ずつ組んでフェリー
     乗場の敦賀港へ向かったのでした。残りの8本は適当なホイールを
     見つくろった模様です。
     フェリー乗場には、夜11時半ごろ到着。れびんのYさん・EP91でエントリーの
     ニッチさんがすでに到着済みで、タイヤの重さが話題になったところで
     ウチのラリーコンペ(13インチ)と、14インチの重さを比べると・・・
     14インチのほうが軽い?! これは失敗したかも?! そう思いつつ、
     フェリーは苫小牧へ出港したのでした・・・。
     フェリーのほうは天気も良くて海も荒れずいたって快適。船内で
     ドライバー様はデザート類を物色して満足気でした。2年前の船酔いが
     ウソのようで、無事に苫小牧に到着。下道で、新得のサホロリゾートへ
     向かい、夜の11時半に到着。

     2.レキ&Leg.1
     ラリー1日目は、レキ・車検・Leg.1(ギャラリーSS2.5km2本のみ)という
     設定。レキの受付が7時からなので、6時に起きて会場でサービスと合流し、
     荷物を下ろしてそのままレキに出発。今回は、3ヶ所の林道(2.44km、
     8.17km、6.24km)を2回見て回る設定です。・・・あまりのダートの
     キレイさ(路面のフラットさ)に、「さすが北海道!!」と思ったのは
     言うまでもありません。が、実測450mのストレート、あまりきつい
     コーナーがないといった道の状況を考えると、車の重さよりも、車を
     走らせる人間がどれだけアクセル踏めるかの問題となりそうで、やはり、
     ウチの練習不足は辛いところです。
     #ドライバー様は(ドライバーとしては)北海道育ちなので、昔のカンを
     取り戻してくれることを祈るのみです
     そして、会場に戻って、ドライバー様は車検・私はペースノートの清書に
     かかりました。今回、ビデオだけじゃ音が取れないと思い、ICレコーダー
     準備してきたのですがビデオでも十分音が取れてます。1日目のLeg.1で
     走る2.44kmの林道の清書をして、レーシングスーツに着替えて、
     ドライバーズブリーフィングに出席。この頃から、寒くなってきました・・・
     そして、16:51:00にゼッケン22のウチのクルーはスタートしたのでした。
     スタートして350m先が、SS1(Niinai 2.44km)。「今日はとりあえず
     様子見」と決めて、スタート。アウトのフカフカのところに引っかかり、
     タイムロスしつつ、ゴール。ベストの高崎マーチの4.1秒落ち・若槻マーチの
     3.2秒落ちで、ウチは3番手。厳しいです〜。でも、タイヤチョイスは、
     ウチ:DL73R、マーチ:DL85Rとなっていたので、タイヤの違いがあるのかも?
      そして20分のサービスの後、SS2へ。
     SS2は、SS1と同じコース。1回目よりも道は掘れてフカフカになり、
     周りも暗くなってフォグの出番です。今回はゴール手前のヘアピンで
     突っ込み気味になりまたもタイムロス。しかし、暗くなったこともあって
     全車軒並みタイムダウンし、ウチは高崎マーチの3.6秒落ち・若槻マーチの
     2.4秒落ちと、差は縮まったものの3番手。これでLeg.1は終了。
     トータルでも3位で、トップとは7.7秒差。1本のSSで8秒のビハインドを
     背負ったソネットのときよりはマシかなと思いつつ、サービスへ向かいました。
     ここで、60分のサービスの後、車は車両保管に入ります。これまでの
     2本のSSを走った感じでは思っていたより動きが唐突な感じなので、
     Rrの車高を下げました。突然のセッティング変更で、これが吉と出るか
     凶と出るか・・・そして、車を車両保管に預け、宿へ向かい残りのノートの
     清書。翌日は5時起きのため、11時半には眠ってしまいました。

     3. Leg.2 その1
     競技2日目です。本当に5時に起きて、6:49に車両保管から車を出して
     サービスin。今から追い上げ開始だ!!と気合を入れつつ、SS3へ向かいます。
     SS3(Nikorobetsu 8.17km)は、本当に道の良い高速ダートです。
     ダートで5速に入るのを見たのは、これが初めてです。後ろの流れ具合も
     想定範囲内で、楽しく走ってゴール。高崎マーチを1.3秒離して、今回初の
     ベスト獲得。「このペースなら、2位の若槻マーチにも追いつけるかも?」
     と、追い上げムードになってきて、次のSS4へ。
     SS4(Kinaushi 6.24km)は、道が荒れ気味で見た感じよりよく滑るのと
     前ゼッケンの土煙がまだ残っていて前が見えなくて怖かったです。ここでも、
     高崎マーチを1.6秒離してベスト。これでトータルでの差を4.8秒まで
     詰めました。そして、若槻マーチには2.9秒勝って、トータルでは逆転して
     2位に浮上!! 「このペースを維持して走ろう」作戦に出ることにしました。
     SS5に行くまでに、タイヤを前後ローテーションしようと考えていた
     のですが、意外に減っていないので(車が軽いから?)、そのまま向かう
     ことにしました。
     SS5は、SS3と同じコース。すでに1回ラリー車が走っているだけあって、
     砂利が掃けてグリップする路面になっています。が、5kmくらい先の
     とある右コーナーで道の真ん中に大きな石が出現!! ・・・うまく
     避けられたから良かったものの・・・ヒヤリとしました。ここでは、
     高崎マーチに2.6秒負け。トータルでは7.4秒差となります。また、
     若槻マーチには3.9秒勝ちとなり、トータルで5.8秒勝ちと差を広げました。
     次のSS6は、SS4と同じコース。さっきよりも砂利が掃けているのは
     嬉しいんですが、今度は石が顔をのぞかせています。右フロントが
     バースト(サイドカット)して、ゴール。バースト分のロスが気になるな・・・
     と思いつつ、林道を出たところでタイヤ交換をしてましたが、すぐ後ろ
     ゼッケンの高崎マーチが来る気配がありません。あれれ? サービスinの
     TCでの時間待ちの時に入ってきた情報によると、高崎マーチはコースアウトでR
     とのことです。・・・となると、
     今回ウチが3位以上なら全日本チャンピオンになれるって事?! 
     現状ではトータルで1位となりましたが、「2位になっても良いから、
     確実に完走するぞ!!」という作戦に切替えです。
     そして、45分のサービスでは、車の泥を落として下回りを増し締めして、
     緩み・亀裂がないかチェック。タイヤも外して泥を落として傷の有無を
     チェックし、完走するためのメンテナンスを行ったのでした。   
     
     4. Leg.2 その2
     サービスを出て15分のリグループの後、再びラリーのスタートです。
     SS7はSS3・5と同じコース。SS5で見た石が心配だな・・・と思いつつ、
     スタート。調子良く、楽しんで走っていたんですが、5kmくらい走った
     ところで三停板持ったエントラントに止められました。何事?と思ったら
     「消火器を貸してくれ!!」と。その先で、出火している車両
     見えました。よって、このSSはキャンセル。
     そして、SS8に到着。タイスケが遅れているのでスタートのオフィシャルに
     確認したところ、「走らせる」との事で慌ただしくもスタート。
     ここはSS4・6と同じコース。さっきよりも、また道が悪くなっています。
     スタートしてすぐ、「ノートが聞こえん!!」とドライバー様の声が。
     何と、私のインカムがつながっていませんでした・・・
     聞こえないのも当然です。その後、何とかインカムがつながって
     聞こえる状態になったのですが、今度はすっかりリズムが狂って
     しまってゴール。ここで、若槻マーチに10.4秒負けてしまい、再び2位
     になってしまいました。ドライバー様はカンカン。
     ・・・申し訳ありません・・・
     ちなみに、3位の本名スターレットとは、トータルで1分近く差
     あるので、残る2本のSSをちゃんと走りきれば2位は確実です。そこで
     サービスでは、ちゃんと車を持っていくためにもタイヤのチェックを
     念入りに行い、タイスケが遅れたため暗くなるのを想定して補助灯の
     取付を行いました。
     SS9は、SS1と同じギャラリーステージのコース。スタートの場所だけ、
     道が異様に掘れてフカフカに・・・ですが、その後は砂利の掃けた
     フラット路面。「安全に安全に・・・」をモットーに、ゴール。
     タイムは若槻マーチの3.6秒落ちで、2番手。ペースダウンしているのに、
     SSタイム的に本名スターレットに追いつかれる気配は全くありません
     そして、20分のサービスがあり再びタイヤチェック。
     そして、ラストのSS10(SS9と同じコース)です。どうやら転倒車が
     いるらしく、SSスタートが遅れています。
     #暗くなってきたので、補助灯の追加お願いしておいて良かったぁ・・・
     ギャラリーしていたサービスのメンバーに、「フェリー間に合うの?」
     言われ、多少の不安も出てきました。ここは、確実に走りきるため、
     ノートの確認をしながらペースを落として走って、無事ゴール。
     ゴール会場にも無事に到着して、これで2位。チャンピオンです

     5.ゴール後&帰りのフェリー
     車を車両保管に入れて、まずは一息・・・と思ったのですが、すでに
     Bクラスが再車検に入っています。Aクラスもすぐ始まるのかなと思い、
     待っていたのですがなかなか始まる様子がありません。どうなって
     いるのかなと思い、HQに行くと、オフィシャルで人だかりが・・・
     よくよく見てみると、R項の受け渡しをしている様子です。
     本来のタイムスケジュールから2時間近く遅れていて、フェリーに
     間に合わないかもしれないエントラントもいるのだから、R項より
     先にスケジュールの遅れを取り戻すべきではないのでしょうか? 
     しばらく待って、再車検が行われ正式結果も出て、ウチは2位。
     これで、最終戦までもつれることなく全日本チャンピオンが
     確定しました!! ・・・が、「フェリーに間に合うのか?」が
     心配で、大急ぎで撤収し表彰式に出て、すぐ苫小牧へ向かいました・・・。
     おかげで、フェリーには間に合いひと安心。ですが、海がけっこう
     荒れているようです。翌朝フェリーの中で目を覚ました後、同じ
     フェリーに乗り合わせた他のエントラントの方と話をしていたら、
     揺れにやられてしまいました・・・。「家に帰るまでがラリー」と、
     よく言われますがこうして、船酔いで私のラリーは終わり、最終戦も
     出ないことになりシーズンオフに突入するのでした。
     #あ、名大ラリーの主催が残ってますが、そっちはもちろん頑張ります。 inserted by FC2 system