工場実習中なのに出てしまったラリー その1(年休付き)

私が初めて出場した全日本ラリーは、3年前のRTNでした。
それ以来、ドライバー様が変わったりはしてますが毎年必ず出場してきました。
そして、ドラマをお土産に持ち帰ってきました。
今年はどんなドラマがあるのかしら???

競技会名: RTN THE NIGHT 2002 桜〜せせらぎ街道
出場車両: AE111 スプリンタートレノ
     (写真提供:サービス隊長OGUさま)

  結果: Bクラス6位
コメント:1.準備
     国際Cの完走印取得のために出場可能な地区戦のジムカーナ・ダートラに
     出てもまだ足りないと解った時点で、このラリーへの出場が決まりました。
     ”去年一緒にラリーで競り合っていた皆さんに会えるのが楽しみだねぇ”と、
     去年のような上位入賞を目指すようなピリピリした感じはなく、のんびりと
     構えていました。ところが、G.W.に久々の練習に行ったら車がコースアウト
     十分すぐに直るレベルではありましたが、ついでにアーム類・ステアリング
     ラックも交換してシーズンオフメンテもやってしまおうと言うことになりました。
     が、その後ドライバー様の仕事が忙しくなり車はバラした状態で駐車場に
     1ヶ月間放置・・・メンテに入れたのはラリーの1ヶ月前になってから、車が
     走れるようになったのがラリーの2週間前でした。そんな状態で車の様子
     見ながら練習に行くと、ドラ・ナビともにリハビリが1ヶ月は必要ということが判明。
     ”今回のRTNは本当に全日本の雰囲気を楽しんで、完走印貰って帰ろうね”
     という結論に。
     また、G.W.明けから私は2交代制の工場実習に入ってたんですが、ラリーの
     ある週は2直勤務(16:00〜0:40)。金曜まで仕事して、そのまま会場に向かうと
     徹夜明け・・・そのままラリーに出るのは辛いと判断した私は、金曜日に年休
     取るコトにしました。そうすると、何とかレキから出られるのです。おそるおそる
     上司に相談すると、あっさりOKの返事をいただいてしまいました・・・いいのかなぁ?

     2.レキ
     そんなわけで、金曜日はレキ受付の始まる10時には荘川村にいました。・・・が、
     アーム交換の影響か、車のほうはリヤのアライメントが定まらず。その状態で
     レキに参加しました。ここ数年出ているだけあってノートの方は充実していて、
     新規に作ったのは1カ所だけであとは去年のノートに修正を加えるだけですみました。
     往復込みで10カ所のコースがあり、レキは朝11時から夕方6時頃までみっちりと。
     しかも天気はラリー当日まで真夏のような晴れ。毎年雨が降るこのラリーでは
     考えられない話で、KYBダートラスペシャルという超ウェットセッティングに
     してきたウチのクルーには不利な展開となりそうです。
     #一応、ドライ用の足も持ってきていたんですが・・・作業する時間がありません。
     そしてペースノートの清書をして最低限の準備を終えて寝たのは10時半でした。

     3.スタート前
     受付が土曜の朝6時からだったので、ラリー当日は5時起き。朝の5時半に朝食を
     用意してくださったロッジの奥さんには大感謝です。スタート会場で早速
     サービスと合流し、ドライバー様は車検終了ぎりぎりまで作業に入り、私は
     受付を済ませてラリーの設定の確認を。この合間に、他クラブの応援オフィシャルの
     皆様がいらっしゃって「頑張れよ」と言って下さいます。今年は去年よりも
     ドタバタしてるのに・・・
     車検の方は無事に済み、一安心したところでドライバー様曰く「疲れた」と。
     やっぱり準備不足はよろしくないです。
     というわけで今回の目標は、
     1.完走印を貰う
     2.ノート読みのリズムを崩したときに、出来るだけ早くリズムを取り戻す
     (去年はこれが出来なかった)
     3.6位以内に入賞する
     そして、10:01:00にゼッケン31のウチのクルーはスタートしたのでした。

     4.第1ステージ
     スタートして、早速SS1へ。ここは高速セクションと低速セクションの両方が
     混在するコース。ここで「ベストの3秒落ち」とオフィシャルに言われ、
     ドライバー共々ビックリしました。ここを走っていてドライバー様が気づいたのが、
     ダート用ショックだから高速コーナーでロールが大きくて怖いということ。
     ダートのあるANDのラリーに来週出ることを考えてこの足にしているということも
     あるのですが、周囲の車は舗装用の足を組んでいるので大きな差になりそうです。
     そして次のSS2は、ドライバー様が”よく裏切られるから苦手”といつも言っている
     コース。が、行ってみるとコースアウト車両がいるらしくしばしスタート待ち。
     #去年もここは、コースアウト車両が多かったが・・・
     ここは無難に走りきって、サービスへ。スタート待ちのせいか、意外とサービスの
     時間が少なくてロアアームの増し締めだけをして11:11:00に再スタート。
     SS3はSS1と同じコース。前回はギャラリーステージのジムカーナSSのために
     様子見がてら、多めにサイドブレーキを引いていたけれど、今回は細かいところを
     詰めた走りをして4秒のタイムアップ。もちろんオフィシャルからの「ベスト!」
     という声が。SS4は、SS2の逆走。ここのスタート待ちでかなり時間があったので、
     体をほぐそうと車から出ると立ち眩みが・・・暑さでばてたか、睡眠不足かな?
     このSS、こっち向きに走るとコーナーの立ち上がりがオープン形状になるので、
     スピードが乗りそうです。こちらはドライバー様も苦手意識を持たない様子でした。
     それから、有料道路に乗って南のセクションに移動。最初のSS5は、去年私が
     リズムを崩した林道。今年はそうなりたくないもんです。このSSの手前には
     CPがあり、その時間調整の合間に他クルーの様子をうかがうと、トップ集団が
     とんでもなく速い!! 去年と大違いの速さです。これを知ったドライバー様曰く、
     「全日本最下位記録(12位)更新するかも・・・」と気弱なことを。
     #完走してるだけ良いじゃないかと思うのは私だけ???
     とにかく、出来る限りの走りをしなくてはなりません。このSS5ではノートを
     信じてドライバー様がアクセルをかなり踏み込んだようで、2ndタイム。
     去年はオフィシャルに「まじめに走れ」と言われましたが、今年は同じ人から
     「頑張れよ」と。そしてSS6へ。ここでは格好いいスタートのカウントに
     見送られてスタート。ここは高速セクションが一カ所あって、そこでのノートの
     読み遅れが原因でドラ・ナビともにリズムを崩してしまい、トップのキロ2秒差
     くらいでゴール。まずい!! これでは去年と同じパターンになってしまう・・・!! 
     そしてSS7では私のリズムは復活せず、ドライバー様も私の読むノートを信用
     してない様子。このままでは絶対ダメだと思いつつ、最長のSSであるSS8へ。
     ここは必死でノート読んで、ゴールしたらオフィシャルの「ベスト!!」コールが。
     この時、嬉しかったなんて言ってしまうと単純ですが、ものすごく「やった!」
     という気持ちが強かったですね。それから、サービス会場の明宝スキー場へ
     向かいました。サービスの手前で、ギャラリーステージのジムカーナSS。
     タイトターンや8の字のあるコースでサイドターンがカギかと思われましたが、
     ギャラリーしていたサービスによるとウチの車はサイドブレーキが効かない割に
     きれいに走ってたそうです。これで第1ステージは終了。

     5.第2ステージ〜ゴール後
     サービスの時間内に各クルーの申告減点を見にいくと、周囲はこんな感じでした。
     ゼッケン  減点
      26    1305
      27    1336
      29    1333
      30    1339
      31(ウチ) 1326
      32    1336
      33    1352
      35    1323
      36    1290
      37    1282
     やはりトップ集団の速さは・・・第2ステージのSSは上りが多いので
     ひょっとすると、ゼッケン29が追い上げてくるかも??? 車はセリカだし・・・
     そんなわけで、第2ステージはゼッケン29を意識していくことに。
     このサービスの合間にはいろいろな方にお会いしました。ギャラリーに来ている
     はずなのにサービス精神を発揮して「何か要るものあるか?」と聞いてくださる方や、
     「今年は財布大丈夫か?」と言ってくださる方も。サービスからは毎回冷たい
     おしぼりが出されて、この日差しの中では本当嬉しいです。
     スタートが当初の1時間遅れとなったこともあり、第2ステージは16:51:00にスタート。
     このステージではギャラリーSS1本と林道でのSSが4本。
     #今年は日没とともにラリーは終了になるそうなので、
     #どのSSまで走れるのか楽しみなような不安なような・・・
     SS10のギャラリーステージは、最初のサイドターンがドラム缶ギリギリでカッコ
     良く決まった!!・・・が、8の字ターンでもサイドを引くと失敗・・・前回の
     タイムに比べて2秒ダウン。ゼッケン29と3秒差が縮まってしまいました・・・
     そして、SS11へ。とにかくお互い必死でしたが、スタートしたばかりのSSに
     比べて走りがずいぶんと良くなってきました。ゴール後はもちろん、
     「ベストは何秒でした? あと29番は?」と。
     次のSS12は、コース上に水が流れている箇所のあるコース。昨日のレキでは
     なかった場所にも水が流れていてヒヤリとすることもありましたが、ここまでの
     2本のSSでゼッケン29とのジムカーナSSでの3秒は帳消しに。それから、いつ
     日がかげるか心配しつつ、SS13へ。ドライバー様によれば、このころはもう夕方の
     日差しで場所によってはコースが逆光で見えず、ノートだけを信じてアクセルを
     踏んでいくコトもあったとか。そして最終SSのSS14へ向かう途中、オンコースを
     走っているのにミスコースと勘違いして戻ってみたり、「もっと先を読んで行動しろ」
     とドライバー様にお叱りを受けたり・・・このドタバタでSS14スタート前の
     ドライバー様の精神状態は非常によろしくなかったに違いありません。反省です。m(_ _)m 
     このSSのゴールは長〜いストレート。5速全開の加速をしてゴールし、オフィシャルに
     タイムを聞くと、「遅いぞ〜」という声とともにCPカードを頂戴しました。
     ゼッケン29よりは速かったそうで、これで6位は確定です。ゴール会場にはまだ
     明るいうちに到着し、それからサービスのみんなとご飯を食べて、お風呂入って
     のんびりとしてました。その後、暫定が出て6位。
     あんなに準備不足で入賞してしまった・・・やはり一番のリハビリは”実戦”だったのでしょうか?
     #でも、ドライバー様は「車が遅い」と4人のエントラント・オフィシャルに言われたそうな。
     #何らかの対策が必要か?! inserted by FC2 system